[解答28](ロ)

(a) 重力還水方式では、リフト継手を用いて凝縮水を高所に押し上げるこ とができない。  重力還水方式は、凝縮水を重力の作用によってボイラに還水させる方式で あるが、単管上向き給気方式、単管下向き給気方式、複管重力還水方式の 三つに分けられ、低圧蒸気に用いられる。リフト継手を用いるのは真空還 水式の場合であり、リフト1段の引き上げ高さは、1.5m以内である。
(d) スチームアキュムレータは、一般に蒸気消費量の変動が大きい建物に 利用される。 蒸気使用量の急激な不可変動やボイラ定格容量を一時的に超えるようなピ ーク負荷がある場合、ボイラへ過大な負荷をかけずに激しい負荷変動を吸 収させる機能を持つ蓄熱設備をスチームアキュムレータという。つまり、 ボイラで発生した余剰の蒸気を熱水として蓄積し、必要に応じて再び蒸気 として放出する設備である。スチームアキュムレータには変圧式と定圧式 の2種類がある。